田中 貢太郎

蟹の怪

新字新仮名 約5,759字・読了目安12分

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お種は赤い襷をかけ白地の手拭を姉様冠りにして洗濯をしていた。そこは小さな谷川の流れが岩の窪みに落ち込んで釜の中のようになった処であった。お種は涼しいその水の上に俯向いて一心になって汚れ物を揉んでいた。 そこは土佐の高岡郡、その当時の佐川領に…

作品情報

分類NDC 913
公開日2003-08-13
最終更新2014-09-17
底本 「日本の怪談(二)」河出文庫、河出書房新社
入力Hiroshi_O
校正小林繁雄、門田裕志

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