田中 貢太郎

花の咲く比

新字新仮名 約3,087字・読了目安6分

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暖かな春の夜で、濃い月の光が霞のかかったように四辺の風物を照らしていた。江戸川縁に住む小身者の壮い侍は、本郷の親類の許まで往って、其処で酒を振舞われたので、好い気もちになって帰って来た。 夜はかなりに更けていたが、彼は独身者で、家には彼を待…

作品情報

分類NDC 913
公開日2003-08-14
最終更新2014-09-17
底本 「日本の怪談(二)」河出文庫、河出書房新社
入力Hiroshi_O
校正小林繁雄、門田裕志

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