芥川 竜之介

沼

新字旧仮名 約1,480字・読了目安3分

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おれは沼のほとりを歩いてゐる。 昼か、夜か、それもおれにはわからない。唯、どこかで蒼鷺の啼く声がしたと思つたら、蔦葛に掩はれた木々の梢に、薄明りの仄めく空が見えた。 沼にはおれの丈よりも高い芦が、ひつそりと水面をとざしてゐる。水も動かない。…

作品情報

分類NDC 913
公開日2007-07-28
最終更新2014-09-21
底本 「筑摩全集類聚 芥川龍之介全集第四巻」筑摩書房
入力土屋隆
校正松永正敏

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