雪
新字旧仮名 約822字・読了目安2分
或冬曇りの午後、わたしは中央線の汽車の窓に一列の山脈を眺めてゐた。山脈は勿論まつ白だつた。が、それは雪と言ふよりも山脈の皮膚に近い色をしてゐた。わたしはかう言ふ山脈を見ながら、ふと或小事件を思ひ出した。―― もう四五年以前になつた、やはり或…
作品情報
| 分類 | NDC 913 |
|---|---|
| 公開日 | 2007-08-06 |
| 最終更新 | 2014-09-21 |
| 底本 | 「筑摩全集類聚 芥川龍之介全集第四巻」筑摩書房 |
| 入力 | 土屋隆 |
| 校正 | 松永正敏 |
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