芥川 竜之介

槐

新字旧仮名 約924字・読了目安2分

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槐と云ふ樹の名前を覚えたのは「石の枕」と云ふ一中節の浄瑠璃を聞いた時だつたであらう。僕は勿論一中節などを稽古するほど通人ではない。唯親父だのお袋だのの稽古してゐるのを聞き覚えたのである。その文句は何でも観世音菩薩の「庭に年経し槐の梢」に現れ…

作品情報

分類NDC 768 914
公開日2007-07-10
最終更新2014-09-21
底本 「筑摩全集類聚 芥川龍之介全集第四巻」筑摩書房
入力土屋隆
校正松永正敏

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