宮本 百合子

犬三態

新字新仮名 約4,208字・読了目安8分

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景清 この夏、弟の家へ遊びに行って、甃のようになっているところの籐椅子で涼もうとしていたら、細竹が繁り放題な庭の隅から、大きな茶色の犬が一匹首から荒繩の切れっぱしをたらしてそれを地べたへ引ずりながら、のそり、のそりと出て来た。ひどく人間を警…

作品情報

初出「都新聞」1939(昭和14)年10月30、31日、11月1日号
分類NDC 914
公開日2003-12-09
最終更新2014-09-18
底本 「宮本百合子全集 第十七巻」新日本出版社
入力柴田卓治
校正磐余彦

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