小林 多喜二

人を殺す犬

新字新仮名 約2,486字・読了目安5分

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右手に十勝岳が安すッぽいペンキ画の富士山のように、青空にクッキリ見えた。そこは高地だったので、反対の左手一帯はちょうど大きな風呂敷を皺にして広げたように、その起伏がズウと遠くまで見られた。その一つの皺の底を線が縫って、こっちに向ってだんだん…

作品情報

分類NDC 913
公開日2005-02-15
最終更新2014-09-18
底本 「日本文学全集43 小林多喜二 徳永直集」集英社
入力林幸雄
校正浅原庸子

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