小林 多喜二

蟹工船

新字新仮名 約64,816字・読了目安130分

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一 「おい地獄さ行ぐんだで!」 二人はデッキの手すりに寄りかかって、蝸牛が背のびをしたように延びて、海を抱え込んでいる函館の街を見ていた。――漁夫は指元まで吸いつくした煙草を唾と一緒に捨てた。巻煙草はおどけたように、色々にひっくりかえって、…

作品情報

初出「戦旗」1929(昭和4)年5月、6月号
分類NDC 913
公開日2004-12-01
最終更新2022-01-23
底本 「蟹工船・党生活者」新潮文庫、新潮社
入力細見祐司
校正富田倫生

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