浜田 青陵

埃及雑記

旧字旧仮名 約4,982字・読了目安10分

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一 埃及の入口ポートセイドの騷々しい港に船を降りて、一望百里鹽澤の外、何者も眼の前に見えない茫漠たる景色に接した私と倉田君とは、何處にナイルの恩惠たる黒土の埃及が横つてゐるかを疑つたのである。これは丁度二十年前、私が太沽の沖合に船が著いて、…

作品情報

初出「文藝春秋」1929(昭和4)年8月
分類NDC 294 915
公開日2004-06-15
最終更新2014-09-18
底本 「青陵随筆」座右寶刊行會
入力鈴木厚司
校正門田裕志

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