国木田 独歩

河霧

新字新仮名 約8,762字・読了目安18分

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上田豊吉がその故郷を出たのは今よりおおよそ二十年ばかり前のことであった。 その時かれは二十二歳であったが、郷党みな彼が前途の成功を卜してその門出を祝した。 『大いなる事業』ちょう言葉の宮の壮麗しき台を金色の霧の裡に描いて、かれはその古き城下…

作品情報

初出「国民之友」1898(明治31)年8月
分類NDC 913
公開日2009-04-20
最終更新2014-09-21
底本 「武蔵野」岩波文庫、岩波書店
入力土屋隆
校正蒋龍

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