南部 修太郎

一兵卒と銃

旧字旧仮名 約12,407字・読了目安25分

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霧の深い六月の夜だつた。丁度N原へ出張演習の途上のことで、長い四列縱隊を作つた我我のA歩兵聯隊はC街道を北へ北へと行進してゐた。 風はなかつた。空氣は水のやうに重く沈んでゐた。人家も、燈灯も、畑も、森も、川も、丘も、そして歩いてゐる我我の體…

作品情報

初出「文藝倶樂部」1919(大正8)年12月号
分類NDC 913
公開日2003-12-19
最終更新2014-09-18
底本 「新進傑作小説全集 第十四巻(南部修太郎・石濱金作集)」平凡社
入力小林徹
校正松永正敏

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