豊島 与志雄

囚われ

新字新仮名 約20,814字・読了目安42分

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孝太郎が起き上った時恒雄夫妻はまだ眠っていた。彼は静に朝の装いをすまして、それから暫く二階の六畳に入ってみた。その時ふと、今朝何かそうそうと物の逃げ去るような気配に眼を覚したのだということが、彼の意識にちらと浮んでまた消えた。 彼は椽側に立…

作品情報

初出「早稲田文学」1915(大正4)年1月
分類NDC 913
公開日2008-10-26
最終更新2014-09-21
底本 「豊島与志雄著作集 第一巻(小説Ⅰ)」未来社
入力tatsuki
校正松永正敏

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