豊島 与志雄

土地

新字新仮名 約10,834字・読了目安22分

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鬱陶しい梅雨の季節が過ぎ去ると、焼くがような太陽の光が、じりじりと野や山に照りつけ初めた。畑の麦の穂は黄色く干乾び、稲田の水はどんよりと温み、小川には小魚が藻草の影に潜んだ。そして地面からまた水面から、軽い陽炎がゆらゆらと立昇るのを、蒸し暑…

作品情報

初出「青年」1924(大正13)年4月
分類NDC 913
公開日2007-11-11
最終更新2014-09-21
底本 「豊島与志雄著作集 第二巻(小説Ⅱ)」未来社
入力tatsuki
校正小林繁雄、門田裕志

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