水野 仙子

散歩

新字旧仮名 約5,862字・読了目安12分

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「おい、散歩に行かないか。」と、縁側に立つて小さく口笛を吹いてゐた夫は言つた。 薄暗い台所でしてゐた水の音や皿の音は一寸の間やんで、「えゝ」と、勇みたつたやうな返事が聞えると、また前よりは忙しく水の音がしだした。 暗い夜であつた。少しばかり…

作品情報

初出「中央文学 二巻九号」1914(大正3)年9月発行
分類NDC 913
公開日2004-05-01
最終更新2014-09-18
底本 「水野仙子 四篇」エディトリアルデザイン研究所
入力林幸雄
校正多羅尾伴内

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