豊島 与志雄

広場のベンチ

新字新仮名 約6,968字・読了目安14分

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公園と言うには余りに狭く、街路に面した一種の広場で、そこの、篠懸の木の根本に、ベンチが一つ置かれていた。重い曇り空から、細雨が粗らに落ちていて、木斛の葉も柳の葉も、夾竹桃の茂みも、しっとり濡れていたが、篠懸の葉下のベンチはまだ乾いていた。 …

作品情報

初出「文芸」1951(昭和26)年9月
分類NDC 913
公開日2007-02-21
最終更新2015-07-16
底本 「豊島与志雄著作集 第五巻(小説Ⅴ・戯曲)」未来社
入力tatsuki
校正小林繁雄、門田裕志

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