豊島 与志雄

秦の出発

新字新仮名 約14,370字・読了目安29分

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喧騒の都市上海の目貫の場所にも、思わぬところに閑静な一隅がある。円明園路の松崎の事務所もその一つだ。街路には通行人の姿さえ見えないことがあり、煙草の屋台店がぽつねんとして――私はいつもここで煙草を買うことにしていた。その屋台店の近くの大楼の…

作品情報

初出「文芸」1945(昭和20)年4月
分類NDC 913
公開日2006-07-15
最終更新2014-09-18
底本 「豊島与志雄著作集 第四巻(小説Ⅳ)」未来社
入力tatsuki
校正小林繁雄、門田裕志

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