坂口 安吾

流浪の追憶

新字旧仮名 約4,162字・読了目安8分

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(一) 私は友達から放浪児と言はれる。なるほどこのところ数年は定まる家もなく旅やら食客やら転々としたが、関東をめぐる狭小な地域で、放浪なぞと言ふほどのものではない。地上の放浪に比べたなら私の精神の放浪の方が余程ひどくもあり苦痛でもあつた。然…

作品情報

初出「都新聞」1936(昭和11)年3月17日~19日
分類NDC 914
公開日2006-01-07
最終更新2014-09-18
底本 「坂口安吾全集 02」筑摩書房
入力tatsuki
校正今井忠夫

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