坂口 安吾

明治開化 安吾捕物

18 その十七 狼大明神

新字新仮名 約26,061字・読了目安52分

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庭の片隅にオイナリ様があった。母が信心していたのである。母が生きていたころは、風雨に拘らず朝夕必ず拝んでいた。外出して夜更けに帰宅することがあっても、家人への挨拶もそこそこに、オイナリ様を拝んでくるのが例であった。朝夕の参拝を果さぬうちは、…

作品情報

初出「小説新潮 第六巻第七号」1952(昭和27)年5月1日
分類NDC 913
公開日2006-08-07
最終更新2016-03-31
底本 「坂口安吾全集 10」筑摩書房
入力tatsuki
校正松永正敏

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