坂口 安吾

芸道地に堕つ

新字新仮名 約411字・読了目安1分

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近頃は劇も映画も一夜づくりの安物ばかりで、さながら文化は夜の街の暗さと共に明治時代へ逆戻りだ。蚊取線香は蚊が落ちぬ。きかない売薬。火のつかぬマッチ。然し、之は商人のやること。芸は違う。芸人にはカタギがあって、権門富貴も屈する能わず、芸道一途…

作品情報

初出「東京新聞 第七百五十九号」1944(昭和19)年11月1日
分類NDC 914
公開日2006-08-19
最終更新2014-09-18
底本 「堕落論」新潮社
入力うてな
校正noriko saito

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