岡本 綺堂

木曽の旅人

新字新仮名 約11,521字・読了目安23分

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一 T君は語る。 そのころの軽井沢は寂れ切っていましたよ。それは明治二十四年の秋で、あの辺も衰微の絶頂であったらしい。なにしろ昔の中仙道の宿場がすっかり寂れてしまって、土地にはなんにも産物はないし、ほとんどもう立ち行かないことになって、ほか…

作品情報

初出「文藝倶樂部」1897(明治30)年
分類NDC 913
公開日2005-08-21
最終更新2014-09-18
底本 「異妖の怪談集 岡本綺堂伝奇小説集 其ノ二」原書房
入力網迫、土屋隆
校正小林繁雄、門田裕志

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