神西 清

雪の宿り

新字新仮名 約31,358字・読了目安63分

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文明元年の二月なかばである。朝がたからちらつきだした粉雪は、いつの間にか水気の多い牡丹雪に変って、午をまわる頃には奈良の町を、ふかぶかとうずめつくした。興福寺の七堂伽藍も、東大寺の仏殿楼塔も、早くからものの音をひそめて、しんしんと眠り入って…

作品情報

初出「文藝」河出書房、1946(昭和21)年3、4月合併号
分類NDC 913
公開日2008-01-01
最終更新2014-09-21
底本 「日本幻想文学集成19 神西清」国書刊行会
入力佐野良二
校正小林繁雄、門田裕志

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