岡本 かの子

秋雨の追憶

旧字旧仮名 約1,122字・読了目安2分

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○ 十月初めの小雨の日茸狩りに行つた。山に這入ると松茸の香がしめつた山氣に混つて鼻に泌みる。秋雨の山の靜けさ、松の葉から落ちる雨滴が雜木の葉を打つ幽かな音は、却つて山の靜寂を増す。水氣を一ぱいに含んだ青苔を草履で踏む毎に、くすぐつたい感觸が…

作品情報

分類NDC 914
公開日2000-07-11
最終更新2014-09-17
底本 「日本の名随筆19 秋」作品社
入力渡邉つよし
校正菅野朋子

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