高村 光太郎

山の春

新字新仮名 約3,900字・読了目安8分

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ほんとうは、三月にはまだ山の春は来ない。三月春分の日というのに、山の小屋のまわりには雪がいっぱいある。雪がほんとに消えるのは五月の中ほどである。つまり、それまで山々にかぶさっていた、氷のように冷たい空気が、五月頃になると、急に北の方へおし流…

作品情報

分類NDC 914
公開日2007-01-02
最終更新2014-09-18
底本 「昭和文学全集第4巻」小学館
入力kompass
校正門田裕志

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