下村 湖人

次郎物語

02 第二部

新字新仮名 約147,322字・読了目安295分

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一 それから 母に死別してからの次郎の生活は、見ちがえるほどしっとりと落ちついていた。彼は、なるほど、はたから見ると淋しそうではあった。彼の眼の底に焼きつけられた母の顔が、何かにつけ、食卓や、壁や、黒板や、また時としては、空を飛ぶ雲のなかに…

作品情報

分類NDC 913
公開日2006-01-03
最終更新2015-03-07
底本 「下村湖人全集 第一巻」池田書店
入力tatsuki
校正松永正敏

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