下村 湖人

次郎物語

05 第五部

新字新仮名 約212,996字・読了目安426分

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一 友愛塾・空林庵 ちゅんと雀が鳴いた。一声鳴いたきりあとはまたしんかんとなる。 これは毎朝のことである。 本田次郎は、この一週間ばかり、寒さにくちばしをしめつけられたような、そのひそやかな、いじらしい雀の一声がきこえて来ると、読書をやめ、…

作品情報

分類NDC 913
公開日2006-04-25
最終更新2015-03-07
底本 「次郎物語(下)」新潮文庫、新潮社
入力tatsuki
校正松永正敏

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