岡本 かの子

風と裾

新字旧仮名 約554字・読了目安1分

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春の雷が鳴つてから俄に暖気を増し、さくら一盛り迎へ送りして、今や風光る清明の季に入らうとしてゐる。 ところで、この季節の風であるが、春先からかけて関東は随分吹く。その激しいときは吹きあげる砂ほこりで空は麦粉色になり、太陽は卵の黄身をその中へ…

作品情報

分類NDC 914
公開日2000-07-11
最終更新2014-09-17
底本 「日本の名随筆37 風」作品社
入力渡邉つよし
校正菅野朋子

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