岡本 かの子

みちのく

新字新仮名 約7,299字・読了目安15分

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桐の花の咲く時分であった。私は東北のSという城下町の表通りから二側目の町並を歩いていた。案内する人は土地の有志三四名と宿屋の番頭であった。一行はいま私が講演した会場の寺院の山門を出て、町の名所となっている大河に臨み城跡の山へ向うところである…

作品情報

初出「雄弁」1938(昭和13)年9月
分類NDC 913
公開日1999-03-20
最終更新2016-02-03
底本 「ちくま日本文学全集 岡本かの子」筑摩書房
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