有島 武郎

An Incident

新字旧仮名 約6,491字・読了目安13分

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彼はとう/\始末に困じて、傍に寝てゐる妻をゆり起した。妻は夢心地に先程から子供のやんちやとそれをなだめあぐんだ良人の声とを意識してゐたが、夜着に彼の手を感ずると、警鐘を聞いた消防夫の敏捷さを以て飛び起きた。然し意識がぼんやりして何をするでも…

作品情報

初出「白樺」1914(大正3)年4月
分類NDC 913
公開日2004-03-08
最終更新2014-09-18
底本 「現代文学大系 22 有島武郎集」筑摩書房
入力さくらいゆみこ
校正浅原庸子

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