有島 武郎

小さき影

旧字旧仮名 約8,861字・読了目安18分

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誰にあてるともなくこの私信を書き連らねて見る。 信州の山の上にあるK驛に暑さを避けに來てゐる人は澤山あつた。彼等は思ひ/\に豐な生活の餘裕を樂んでゐるやうに見えた。さはやかな北海道の夏を思はせるやうなそこの高原は、實際都會の苦熱に倦み疲れた…

作品情報

初出「大阪毎日新聞 第一二七五四號~第一二七六一號」1919(大正8)年1月5日~12日<br>「東京日日新聞 第一五一六九號~第一五一七六號」1919(大正8)年1月6日~13日
分類NDC 913
公開日2022-06-09
最終更新2022-05-27
底本 「有島武郎全集第三卷」筑摩書房
入力木村杏実
校正きりんの手紙

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