牧野 信一

茜蜻蛉

新字旧仮名 約14,692字・読了目安29分

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一 白いらつぱ草の花が、涌水の傍らに、薄闇に浮んで居り、水の音が静かであつた。咲いてゐるなとわたしはおもつた。トラムペツト・フラワ? いや、あれは凌霄花の意味だつたが、凌霄花もラツパ草も、うちでは昔から何処に移つても咲いてゐるが、誰もあの花…

作品情報

初出「新潮 第三十二巻第十二号」新潮社、1935(昭和10)年12月
分類NDC 913
公開日2010-12-04
最終更新2014-09-21
底本 「牧野信一全集第六巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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