牧野 信一

極夜の記

新字旧仮名 約5,014字・読了目安10分

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静かな、初秋の夜である。 もう、幾日といふことなく、漫然とまつたく同じ夜ばかりを送り迎へてゐるのだが、夜毎に静けさが増して来るやうだ。 要があつて、斯うしてゐるわけではない、昼間ぐつすりと眠るので、夜は眠れないだけのことである、不思議はない…

作品情報

初出「文藝春秋 第三巻第十号」文藝春秋社、1925(大正14)年10月1日
分類NDC 913
公開日2010-06-16
最終更新2014-09-21
底本 「牧野信一全集第二巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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