牧野 信一

明るく・暗く

新字旧仮名 約14,063字・読了目安28分

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一 天井の隅に、小さい四角な陽がひとつ、炎ゆるやうにキラキラと光つてゐた。湯槽の上の明りとりから射し込んだ陽が、反対の壁にかゝつてゐる鏡に当つて、其処に反映してゐるのだつた。 純吉は、先程から湯槽に仰向けに浸つて、悠々と胸を拡く延しながら、…

作品情報

初出「婦人公論」中央公論社、1924(大正13)年11月1日
分類NDC 913
公開日2010-03-26
最終更新2014-09-21
底本 「牧野信一全集第二巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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