加能 作次郎

世の中へ

新字旧仮名 約60,870字・読了目安122分

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一 私が伯父を頼つて、能登の片田舎から独り瓢然と京都へ行つたのは、今から二十年前、私の十三の時であつた。 私の父は京都生れの者で、京都には二人の兄と一人の姉とが居た。長兄は本家の後を嗣いで万年寺通に仏壇屋をやつて居たし、次兄は四条橋畔に宿屋…

作品情報

分類NDC 913
公開日2012-11-13
最終更新2014-09-16
底本 「現代日本文学全集 34」筑摩書房
入力kompass
校正大沢たかお

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