坂口 安吾

蝉

――あるミザントロープの話――

新字旧仮名 約14,717字・読了目安29分

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凡そ世に同じ人間は有り得ないゆえ、平凡な人間でもその種差に観点を置いて眺める時は、往々、自分は異常な人格を具へた麒麟児であると思ひ込んだりするものである。殊に異常を偏重しがちな芸術の領域では、多少の趣味多少の魅力に眩惑されてウカウカと深入り…

作品情報

初出「文藝春秋 第一〇年第二号」1932(昭和7)年2月1日
分類NDC 913
公開日2010-05-10
最終更新2016-04-04
底本 「坂口安吾全集 01」筑摩書房
入力tatsuki
校正伊藤時也

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