坂口 安吾

波子

新字旧仮名 約17,938字・読了目安36分

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一 「死花」といふ言葉がある。美しい日本語のひとつである。伝蔵自身が、さう言ふ。さうして、伝蔵が、死花を咲かせるなどと言ひだしたのは、波子の嫁入り話と前後してゐた。 五十をいくつも越してゐない年であるから、まだ、死花には早やすぎる。けれども…

作品情報

初出「現代文学 第四巻第七号」大観堂、1941(昭和16)年8月28日
分類NDC 913
公開日2008-11-10
最終更新2014-09-21
底本 「坂口安吾全集 03」筑摩書房
入力tatsuki
校正noriko saito

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