久生 十蘭

肌色の月

新字新仮名 約50,961字・読了目安102分

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運送会社の集荷係が宅扱いの最後の梱包を運びだすと、この五年の間、宇野久美子の生活の砦だった二間つづきのアパートの部屋の中が、セットの組みあがらないテレビのスタジオのような空虚なようすになった。いままで洋服箪笥のあった壁の上に、芽出しの白膠木…

作品情報

初出「婦人公論」中央公論社、1957(昭和32)年4~8月号
分類NDC 913
公開日2008-10-06
最終更新2014-09-21
底本 「久生十蘭全集 Ⅵ」三一書房
入力tatsuki
校正ロクス・ソルス

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