塩を撒く
新字旧仮名 約3,226字・読了目安6分
(一) 彼は木製玩具の様に、何事も考へずに帰途に着いた。 地面は光つてゐて、馬糞が転げて凍みついてゐた。 いくつか街角をまがり、広い道路に出たり、狭い道路に出たりしてゐるうちに、彼の下宿豊明館の黒い低い塀が見えた。 彼は不意にぎくりと咽喉を…
作品情報
| 初出 | 「旭川新聞」1927(昭和2)年2月8日~9日、11日 |
|---|---|
| 分類 | NDC 913 |
| 公開日 | 2006-04-08 |
| 最終更新 | 2014-09-18 |
| 底本 | 「新版・小熊秀雄全集第一巻」創樹社 |
| 入力 | 八巻美恵 |
| 校正 | 浜野智 |
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