武田 麟太郎

反逆の呂律

新字旧仮名 約6,083字・読了目安12分

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1 囚衣を脱ぐ。しかし、着るものがなかつた。連れて来られた時は木綿縞の袷だつた。八月の炎天の下をそれでは歩けないだらう。考へて襦袢一枚になつた。履きものには三銭の藁草履を買つた。 仙吉はかうして午前五時、S監獄の小門から出た。癪なので振りか…

作品情報

分類NDC 913
公開日2006-08-12
最終更新2014-09-18
底本 「日本文学全集44 武田麟太郎 島木健作 織田作之助 集」筑摩書房
入力ピコリン
校正小林繁雄

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