林 芙美子

大島行

旧字旧仮名 約10,553字・読了目安21分

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一信 思ひたつた旅ながら船出した咋夜から今朝にかけて、風雨激しく、まぢかく大島の火の山が見えてゐながら上陸が仲々困難でした。本當は、夜明けの五時頃にはもう上陸が出來るはずなのに、十時頃までも風力の激しい甲板の上に立つて、只ぢつと島裾を噛んで…

作品情報

分類NDC 915
公開日2004-06-02
最終更新2014-09-18
底本 「現代日本紀行文学全集 東日本編」ほるぷ出版
入力林幸雄
校正松永正敏

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