林 芙美子

幸福の彼方

新字旧仮名 約8,859字・読了目安18分

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一 西陽の射してゐる洗濯屋の狭い二階で、絹子ははじめて信一に逢つた。 十二月にはいつてから、珍らしく火鉢もいらないやうな暖かい日であつた。信一は始終ハンカチで額を拭いてゐた。 絹子は時々そつと信一の表情を眺めてゐる。 長らくの病院生活で、色…

作品情報

分類NDC 913
公開日2005-08-22
最終更新2014-09-18
底本 「林芙美子全集 第十五巻」文泉堂出版
入力林幸雄
校正花田泰治郎

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