林 芙美子

蛙

新字旧仮名 約2,675字・読了目安5分

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暗い晩で風が吹いてゐました。より江はふと机から頭をもちあげて硝子戸へ顔をくつゝけてみました。暗くて、ざは/\木がゆれてゐるきりで、何だか淋しい晩でした。ときどき西の空で白いやうな稲光りがしてゐます。こんなに暗い晩は、きつとお月様が御病気なの…

作品情報

初出「赤い鳥 8月号(終刊号)」1936(昭和11)年8月
分類NDC K913
公開日2007-01-31
最終更新2014-09-21
底本 「林芙美子全集 第十五巻」文泉堂出版
入力土屋隆
校正noriko saito

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