芥川 竜之介

大導寺信輔の半生

―或精神的風景画―

新字旧仮名 約12,624字・読了目安25分

この作品を読む Amazonで探す

一 本所 大導寺信輔の生まれたのは本所の回向院の近所だつた。彼の記憶に残つてゐるものに美しい町は一つもなかつた。美しい家も一つもなかつた。殊に彼の家のまはりは穴蔵大工だの駄菓子屋だの古道具屋だのばかりだつた。それ等の家々に面した道も泥濘の絶…

作品情報

初出「中央公論」1925(大正14)年1月1日
分類NDC 913
公開日2009-05-04
最終更新2014-09-21
底本 「芥川龍之介全集第十二巻」岩波書店
入力五十嵐仁
校正noriko saito

芥川 竜之介の他の作品

芥川 竜之介の作品をすべて見る →

底本情報の詳細は青空文庫の図書カードを参照してください。