北条 民雄

青い焔

新字旧仮名 約5,055字・読了目安10分

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第一章 霧の深い夜が毎晩のやうに続いた。黒々と打ち続いた雑木林の繁みの間から流れ出して来るかのやうに、それは月光を浴びて乳色に白みながら、音もなく菜園の上に拡がりわたつた。梨畑が朦朧と煙つた白色の中に薄れて行くと、連なつた葡萄棚の輪郭も徐々…

作品情報

分類NDC 913
公開日2017-01-08
最終更新2016-12-17
底本 「定本 北條民雄全集 上巻」東京創元社
入力Nana ohbe
校正富田晶子

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