足跡
旧字旧仮名 約18,029字・読了目安36分
冬の長い國のことで、物蔭にはまだ雪が殘つて居り、村端れの溝に芹の葉一片青んでゐないが、晴れた空はそことなく霞んで、雪消の路の泥濘の處々乾きかゝつた上を、春めいた風が薄ら温かく吹いてゐた。それは明治四十年四月一日のことであつた。 新學年始業式…
作品情報
| 初出 | 「スバル 第二号」1909(明治42)年2月1日 |
|---|---|
| 分類 | NDC 913 |
| 公開日 | 2003-11-11 |
| 最終更新 | 2014-09-18 |
| 底本 | 「石川啄木作品集 第三巻」昭和出版社 |
| 入力 | Nana ohbe |
| 校正 | 林幸雄 |
石川 啄木の他の作品
底本情報の詳細は青空文庫の図書カードを参照してください。