恨なき殺人
新字新仮名 約27,576字・読了目安55分
一 七月初めの日が頭の上でカンカン照りはじめると、山の中は一しきり、ソヨリとした風もなくなっていた。マンゴク網を辷り落る鉱石の響きも、トロッコのきしる音も、すべてが物憂くだらけ切っていた。草木の葉はぐんなりと萎れて、ただ山中一杯にころがって…
作品情報
| 初出 | 「新日本」1917(大正6)年9月号 |
|---|---|
| 分類 | NDC 913 |
| 公開日 | 2017-08-01 |
| 最終更新 | 2017-07-17 |
| 底本 | 「日本プロレタリア文学集・3 初期プロレタリア文学集(三)」新日本出版社 |
| 入力 | 林幸雄 |
| 校正 | 大野裕 |
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