伊藤 野枝

日記より

新字旧仮名 約4,300字・読了目安9分

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六日―――― 雨だらうと思つたのに案外な上天気。和らかな日影が椽側の障子一ぱいに射してゐる。 書椽の方の障子一枚開くと真青な松の梢と高い晴れた空が覗かれる。波の音も聞こえぬ。サフランの小さい花がたつた一つ咲いてゐる。 穏やかな、静かな朝だ。…

作品情報

初出「青鞜 第二巻第一二号」1912(大正元)年12月1日
分類NDC 915
公開日2013-06-27
最終更新2014-09-16
底本 「定本 伊藤野枝全集 第一巻 創作」學藝書林
入力門田裕志
校正Juki

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