久生 十蘭

キャラコさん

02 雪の山小屋

新字新仮名 約24,863字・読了目安50分

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一 雲ひとつない紺碧の空。 波のようにゆるく起伏する大雪原を縁取りした、明るい白樺の疎林や、蒼黝い針葉樹の列が、銀色の雪の上にクッキリと濃紫の影をおとし、岳樺の枝に氷雪がからみついて降誕祭の塔菓子のようにもっさりともりあがり、氷暈に包まれて…

作品情報

初出「新青年」博文館、1939(昭和14)年2月号
分類NDC 913
公開日2009-01-11
最終更新2014-09-21
底本 「久生十蘭全集 Ⅶ」三一書房
入力tatsuki
校正小林繁雄、門田裕志

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