久生 十蘭

ノンシャラン道中記

03 謝肉祭の支那服 ――地中海避寒地の巻――

新字新仮名 約14,885字・読了目安30分

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一、誦するはこれ極楽浄土の歌。一九二九年二月十日、巴黎なる里昂停車場を発したる地中海行特急第七九五号列車は、蒼味をおびた夜空に金色の火花を吹き散らしながら、いまや、アルルの近郊に近い平坦な野原に朦朧とたたずむ橄欖の矮林のそばを轟々たる疾駆を…

作品情報

初出「新青年」1934(昭和9)年3月号
分類NDC 913
公開日2009-12-16
最終更新2020-09-06
底本 「久生十蘭全集 Ⅵ」三一書房
入力tatsuki
校正伊藤時也

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