堀 辰雄

巣立ち

旧字旧仮名 約10,106字・読了目安20分

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彼女は窓をあけた、さうすると、まるでさういふ彼女を待つてゐたかのやうに、小屋のすぐ傍らの大きな樅の木から、アカハラが一羽、うれしさうに啼きながら飛び下りてきて、その窓の下で餌をあさり出した。けさもまた霧雨がふつてゐるのである。もう七月だとい…

作品情報

初出「新女苑 第三巻第一号」1939(昭和14)年1月号
分類NDC 913
公開日2019-12-28
最終更新2019-11-24
底本 「堀辰雄作品集第二巻」筑摩書房
入力tatsuki
校正杉浦鳥見

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