堀 辰雄

ふるさとびと

旧字旧仮名 約12,213字・読了目安24分

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一 おえふがまだ二十かそこいらで、もう夫と離別し、幼兒をひとりかかへて、生みの親たちと一しよに住むことになつた分去れの村は、その頃、みるかげもない寒村になつてゐた。 淺間根腰の宿場の一つとしての、瓦解前の繁榮にひきかへ、今は吹きさらしの原野…

作品情報

初出「新潮 第四十巻第一号」1943(昭和18)年1月号
分類NDC 913
公開日2019-12-28
最終更新2019-11-24
底本 「堀辰雄作品集第三巻」筑摩書房
入力tatsuki
校正杉浦鳥見

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